第10回・第11回/米をめぐる情勢

現在、世界で栽培されているお米は、10万種以上といわれていますが、大別するとジャポニカ種(日本型)、インディカ種(インド型)及びジャバニカ種(ジャワ型)に分類されます。歴史的に見ますと、お米の栽培の起源は、今から6000年前と言われています。インドのアッサム地方で稲作が始まったと考える説が有力ですが、中国の雲南地方を起源とする説もあります。稲作技術はインドからアジア、そして5000年前に中国に伝わったと言われています。
日本にはジャポニカと同時期にインディカも伝来しましたが、日本人はジャポニカを好み、味付けをせず炊いてそのまま食べるようになったため、おかずとご飯を分ける食文化が生まれ、定着しました。
一方インディカを食べている地域では、舌触りがパサパサしているためか、そのまま食べず、カレーと合わせたり、炒めたりと味付けをして食べることが多いようです。
アジアの食文化の中心にあるお米は、その9割がアジアで生産されています。米の主要輸出国である米国でも、その生産量は日本より少なくなっています。世界市場に出回る米は、年間約2800万トン(精米ベース)で、生産量の約7%に過ぎません。これに比べ小麦は、生産量約6億トンのうち、約1億トンが輸出され、その比率は約18%と米の倍以上です。米は小麦に比べ、自給的性格の強い食料ということができます。
日本国内で栽培されている米の品種は、水稲うるち米だけでも約270種類あります。近年の作付けはコシヒカリへ集中し、その作付け比率は37%となっています。コシヒカリ以外でも特定品種への集中傾向が進み、平成17年度米では、上位15品種で85%となっています。